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振り返ってみて…

皆様、これまで本当にありがとうございました。

覚王山に移転してから私が引き継ぎ3年半、そして特にコロナ禍での1年半、振り返ると慌ただしい日々でした。

 

昨年、最初の緊急事態宣言の出た頃、予約のキャンセルが続き、安心して召し上がって頂く為にと始めたのがお持ち帰り販売でした。

お昼のお重ランチと変わらない内容をと作ったお弁当や、少しつまみやおかずの足しにと作ったお惣菜など、あの頃は容器も品切れも続き、走り回った記憶もあります。

そして店内営業を再開してもテイクアウトも続け、高齢の板長は体力的に限界という事もあり、一旦会席は終えてひと月ほどお休みを頂くことに。

 

そして、本当はもう少し簡単なお料理にと思ったものの、お客様の大半はネットなどとは無縁の生活をしている方も多く…

久々にご予約のお電話頂いたお客様は何も知らなくても無理はなく…

結局、お重のランチに加え、テイクアウト、そして会席まで、全てこれまで通りに続けることになりました。

私ひとりで。

普段からお料理する様子を見ていたり、手伝ったりもしていましたが、まさか全てを自分が作る日が来るとは思いませんでした。

板長にわからないことは教わり、ただでさえ全て手作りの手間のかかる料理は私が作ると何倍も時間がかかり…

最初の頃は数人のランチの準備だけで丸2日。

全て手洗いの食器を洗うだけで数時間…

どう続けていけばいいのか、本当に悩みました。

「よその店でも出来合いに手を加えて女将さんだけでやってる店あるよ!」と言われても、それでは続ける意味もなく…

私個人としては美しいお料理より元々安心安全を第一に考えいたので、手作りしか嫌だった事もありました。

蒲鉾まで手作りした時には板長に驚かれましたが、自分が安心して食べれるものを食べて頂きたかったからです。

美しさや美味しさ重視の会席料理に、安心安全の手間も加えると、どれだけ時間があっても足りず、今思えば非現実的だったのかもしれません。

桜の塩漬け、柚子胡椒、梅干しや梅ジュース、カラスミ、お味噌…

季節毎の手仕事が好きなので、自家製のちょっとした小料理屋さんだったら続けていけたかもしれないなぁ…とも思います。

現実は会席料理という一番手間もかかるジャンルで、お客様も会席料理を求めているのだから、続けるか辞めるかしか選択できなかったんだろうな…

でも倒れる前に辞める選択が出来たことは正解だったろうと思います。

いつかまた、やりたいと思えばできますしね。

もう少し狭い店だったら出来たかも…とか、おばんざいのようなお店なら出来たかも…とか、和食にこだわらず自由なお店なら私らしく出来たかも?など、ついつい「もしまたお店をやるなら」と考えてしまいます(笑)

母も「喫茶店くらい出来たらなぁ」など70代でも言ってますし、いつであろうと遅いということはないのかもしれませんね。

念のため、春日井の頃からの看板は保管しておきます。いつか、カフェでも、小料理屋でも、またその看板を掲げる日の為に…

その日が来るかどうかはわかりませんが、たまには季節の手仕事などアップしていけたらなぁと思っています。

私のお料理でも続けて欲しいと言ってくださったお客様、すぐにご期待に沿えず申し訳ありませんが、いつかその時が来たら必ずご案内させてただ来ますね!

早くコロナが終息して、当たり前の日々を送れる日が来ますように…

それまでもう少し、頑張りましょう!

 

 

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